ヘボトレーナーの勤番日記

　

進光ジムでトレーナーとして
頑張っていた角野太郎
君が２８歳の若さで
亡くなった。

彼との思い出は
沢山ありすぎて…

一つだけ書くなら
太郎ちゃんのアマチュアボク
シング第二戦目の相手は
現在ＷＢＡ世界スーパーフライ級
チャンピオン名城選手(六島)
だった。

当時 名城選手は
近大ボクシング部の
ポイントゲッターとして活躍
していた強豪

１Ｒ先制攻撃が成功

太郎ちゃんのラッシュ攻撃
が上手くいきポイントを
先取。

２Ｒ 劣勢なのを自覚して
たのだろう ゴングと
同時に名城選手の
顔つきがガラリと変わり
名城選手が出てきた

太郎ちゃんと名城選手が
２Ｒ打ち合いに突入

ここで名城選手に２回
スタンディングダウンを奪われ
太郎ちゃんは負けた。

ワシが驚いたのは
この後、太郎ちゃんが
試合で負けたのに
観戦者が皆さん一様に
ワシに対し「角野はいい
根性してる」と褒め称え
てくれたことだ。

ワシの経験上こんな
ことは初めてやった。

シャイで恥ずかしがり屋で
根性の男 それが
角野太郎だ。

けど太郎ちゃん まだ
人生これからやん

まだ２８歳やで
早すぎるよ…

最後に太郎ちゃんの顔
みれてよかったよ

合掌。

(角野太郎君のことを
連絡していただいた
進光ジム中村マネージャーに
は この場をかりて感謝
します。ありがとう
ございました)